東洋医学についての基礎知識

東洋医学とは

私達、鍼灸師が学ぶ東洋医学についての歴史は長く今から2500〜3000年前に発祥したとされる「皇帝内経(素問、霊枢)」〔中国最古の医学書〕
が東洋医学の原点であり、私達はこの書物を読んで人の病気や不調を治し
どのようにして治療を行うのか、どのように養生するのかを考えられるのです。
霊枢は、鍼の経典
素問は、養生法や中医学の原理が書かれている
 

東洋医学と西洋医学の違い

東洋医学では人の身体は身体とは分割できない有機的で調和のとれた全体であり「整体観(整った全体という見方)」によって成り立つとされ。身体は、部分部分パーツ毎で診ないのです。
生気論(生命は一つのまとまった全体であり部位ごとにバラバラにすることのできない生命観)」という。
東洋医学での治療は身体の巡りの異常によって生じた歪みを巡りをよくすることによって治療します。
西洋医学では、身体とは部分(組織・細胞)の集合とみる
そして、病とは局部(細胞・組織)内臓の異変に着目する。
西洋医学での治療は、局部の異常を薬などの薬物療法によって
正常に戻す。局所治療であり対症療法
 
東洋医学の考え方の原理は『証』の診断であります
全ての病気や不調には必ず原因があり、結果的に発症します。
肩が痛い、腰が痛いからといって、肩や腰に必ずしも原因がある訳ではありません。
肩や腰に関連のある経絡が何かしらの原因より巡りが悪くなってしまったが為に発症します。
痛いところにアプローチをする、薬を飲むでは一時的には楽になるかもことはあるかもしれませんが、根本的な治療にはなりませんね。
この痛みのある部位にアプローチをするということは西洋医学的な考えなのです。
 
薬というのは病気を治すためのものではありません。
一時的に症状を抑える為のものです(対症療法)
病気を治さず症状をその場しのぎするだけならまだしも
薬には多量の添加物が含まれています。
医原病という医療行為が原因で生じる疾患というのもあります。
 

まとめ

個人的には東洋医学が素晴らしいとか、西洋医学は悪だとは、考えてはいません。

西洋医学というのは、薬が全てではなくて使い方をしっかりとすれば素晴らしい医学です。

急性の心筋梗塞や骨折した際とか、東洋医学よりも西洋医学の方が得意な疾患もあります。

どちらの医学も素晴らしいのです。

 

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